Safy Akef
https://www.instagram.com/safyakef/
エジプシャンダンスの名門アケフ家に生まれ、エジプトで講師のためのトレーニングを修了した後、2022年に来日したSafy Akef(サフィ・アケフ)。後編では、2年間の滞在のなかでたくさんの日本人の踊りに接してきた彼女が、ダンサー&インストラクターとして感じたこと、私たちに伝えたいことetc.をたっぷり語っていただきました!
*Special Thanks to…Reiko&Tetsuo Okamoto
●エジプト女性のようなフィーリングで♪
―日本人の皆さんの第一印象は
…とてもシャイ!
レッスン中に質問を投げかけても誰からも返事がなく、終わった後で質問してくることが多いことが最初は不思議でした。後にそれが<レッスン全体の調和>を意識してのことと知り、なんて気遣いに溢れた方々なんだろうととても感動しました。
―ジェスチャーと合わせて
日本で指導する際に意識していたのは、
歌詞の意味を丁寧に説明すること。
具体的には、
アラビア語の歌には2通りの意味を持つものも多いため、必ず<表>の意味と<裏>の意味の両方を伝えるようにしていました。
ぜひ歌の世界のフィーリングをより深く理解して、エジプト女性のような表現で踊ってほしいと思っています。
●リラックス&スマイル!日本人ダンサーへのアドバイス
―エジプトに行ったり来日したエジプト人ダンサーのワークショップに参加したり…日本には熱心な方も多く、素晴らしいテクニックを持ったダンサーにたくさん出会うことができました!
ただ時おり、上手なダンサーでもステージ上でストレスを感じているように見えたり、オーディエンスとの一体感がちょっと足りないと感じたりすることも。もっとリラックスして、お客さんとアイコンタクトを取りながら、自分の気持ちにしたがって笑ってみるとさらによくなると思います。
―とくに私が不思議だったのが、
悲しい恋愛を歌った曲を踊るとき、
日本人は眉毛をグッと寄せたりとすごく苦しそうな表情をすること。
でも恋愛はとてもロマンチックなこと!
辛いときもあったけど、いい思い出だってたくさん…そんなことを想いながら踊っていると、私はいつも自然と笑顔になります。
―基本的に
エジプトのダンスは
<喜び>に基づいたもの。
もちろん私も本番前は緊張することもあります。とくに自分以外の人が作った振付で踊るときはナーバスになりやすいのですが、そんな時もステージに立つときは常に<笑顔>で踊るようにしています。
最初は<嘘の笑顔>でも、
深く深呼吸をして音楽に身を任せてみると、踊っているうちに本当の笑顔になる。すると次第に心も身体もリラックスして、きっと良いダンスにつながりますよ。
●2024年11月、エジプトに本帰国しました!
―エジプトに戻ったら…
まずは大好物の
・マカロナべシャメ―リ(グラタン)
・マハシ
・マンゴー
を食べたいですね(笑)。
そして近い将来、カイロでダンススタジオを再開したい! エジプト人も外国人も、そして友達や家族の前で踊りたい人からプロフェッショナルダンサーまで…これからもこの素晴らしいエジプシャンダンスを多くの方々に伝えていきたいと思います。