Nadya
深いスリットやミニスカート…トレンドの衣装は脚を大胆に出したデザインがたくさん! 憧れではあるけれど「私にはちょっと…」という人も多いのでは? 前編では、どんなデザインの衣装も素敵に着こなすNadya (ナディア)に、練習や動き方で気を付けていることを伺いました!
●今も<理想的な脚のライン>目指して研究中!
―幼い頃からバレエ、新体操、ラテンダンス…と打ち込んできた私の脚はとても<筋肉質>。とくに9~15歳という成長期に熱中した新体操は、跳んだりピタッと止まったりといった瞬発力と脚力が必要な競技。ラテンダンスも、ヒールを履いた状態でジャンプしたりアクロバットな動きをしたりするのに脚の力を使うため、自然と太ももやふくらはぎがむきっと大きく外側に張り出してしまっていたんです。
ベリーダンスを人前で踊るようになってからは
こうしたアウターの筋肉が発達した自分の脚がコンプレックスで…3年くらい前からは解剖学を学んだり、ボディメンテナンスの施術やパーソナルトレーニングを受けたりして、根本的に身体の使い方を見直しています。
まだ改善途中で脚そのものに自信があるわけではないのですが、その分動き方や衣装の着こなしで日頃意識していることはたくさんあります。私の経験が何かしら皆さんのお役に立てれば嬉しいです!
●内ももへの意識が高まる<タオルを挟んだまま>ベーシック
―ベリーダンス特有のぷるぷる感は、
身体の外側をリラックスさせたまま、いわゆるインナーマッスルや内転筋(内もも)を使って<身体の内側>から動くことで生まれます。「力を抜く」「動く」という一見真逆のことを踊りながら同時に行うのは本当に難しい! 私は幼い頃から身体の外側にあるアウターマッスルをしっかり使って動くクセがついていたので、矯正するのに大変苦労しました。
おすすめのトレーニングは、脚の間にタオルを挟んだままベーシックなテクニックを練習すること。タオルを挟むと負荷がかかるから<内もも>自体の筋力アップに繋がるし、何よりタオルが落ちる=<内もも>を使っていないことが自分でもすぐ分かります。
今は自分のレッスンでも取り入れていますが、とくにマイヤやザキ、パドブレなどの動きはタオルが落ちやすい! さらに<内もも>を使うことに少し慣れてきた中上級クラスでは、バレエのバーレッスンで行う脚運びも練習します。どちらも地味にきついようですが、続けていくうちに生徒さんたちの脚のラインが少しずつ変わってきたんですよ!
●脱・仁王立ち写真!振付の足運びは正確に
―露出多めの衣装ではとくに、
踊っている時のポーズや姿勢に気を配りたいもの。
そのためには、
体重移動のタイミングを<クリア>にしておくことが大切だと思います。
―踊りのステップは右→左→右…といった体重移動の連続で、両足同時に体重が乗る瞬間はほぼありません。男女ペアで踊るラテンダンスでは、足の運びやタイミングを間違えるとパートナーとぶつかってしまうので死活問題でしたが…ベリーダンスはソロの踊り。このあたりのディテールがあやふやなまま踊っている人も多いように見受けられます。
でも体重移動をごまかしたままだと
両足が揃って仁王立ちになったり、上半身が乗り遅れたりと<だらしなく>見える瞬間がしばしば発生してしまいがち。
レッスンでは生徒さんに私の脚運びや膝&つま先の向きをきちんと確認してほしいので、レギンスを着用することが多いです。
またご自身でも、振付を覚えたら体重移動の確認…たとえば<足だけ>でリズムやメロディを刻んで復習してみると、それまで気付かなかった曖昧な部分を発見できますよ(後編へ続く)。