国内各地から総勢250名が集まり30もの演目が披露された超大型イベント『ロマフェストJAPAN2026』(NPO法人「ROMAFEST JAPAN」主催)に潜入中! 続いて登場するのは、エジプトに渡ったとされるロマ「ガワージー」。結婚式や祭り…各地を巡りながら踊りを生業としてきた彼らからインスパイアを受けた、ゴールド&揺れる要素多めの衣装の数々をご紹介します。
FaRida
Sali
中野ドニア誉子
●流行のフェイクアシュートで<西洋から見たガワージ―>を表現
【FaRida】
―ロマフェストには初回から参加しています。エジプシャンガワージーで出演するようになってからは13年、今年はエジプトのレダ舞踊団出身のRagaey(ラガーイ)先生の振付をアレンジしたものを、長年共に参加している気心のしれたガワージーメンバーで披露しました。
衣装のコンセプトは「イマジネーションの世界のガワージー」。実際にエジプトで存在していたガワージ―スタイルというよりも、西洋諸国がイメージ&演出してブロマイドなどに残したステレオタイプ的な<南エジプトの踊り子、ガワージー><エジプト映画の中のガワージーファッション>を表現しました。

―私の衣装はベリーダンスグッズ専門店『Hanine』で入手した生地を使い、その昔『Banu Rosa』で購入したフェイクアシュート地の「Melodia」デザインのスカートを合わせました(メンバー分は『Temu』で購入)。
生地は、布地に金属細工を埋め込んだエジプト・アシュート地方の伝統工芸品の生地(通称アシュート)ではなく、アシュート風のプリントを施した<フェイクアシュート>です。過去に本物のアシュート衣装を着用したこともありますが、金属細工が肌に当たってすごく痛かった! また、その後現地で実在するガワージーやエジプト人の先生から学んで知識を深めるなかで、結婚式やフォーマルな装いとして使われるアシュートを、ガワージの衣装としてステージで使うことに違和感を感じて使うのをやめていました。
でも、今回は西洋側のフィルターを通してみた<想像の世界>! フェイクアシュートがファッションとして流行し手軽に入手できるようになったこともあり、「あえて」使用した形になります。
※ちなみに…
エジプトでアシュートとは地域の名前、布そのものや金属技法は「Telli(テッリィ)」といいます。エジプトでアシュートと言っても、ベリーダンス関係でも通じない場合があるので要注意! ぜひ「テッリィ生地」「テッリィドレス」などと呼んでみてください^^。

―映画の小道具のように美しいヘッドピースとネックレスは、今年のエジプト渡航でカッザーフィーアトリエ(@kaz.atelier)でオーダーしたものです。これはすべて、世界中を飛び回るマスターティーチャー&振付師でもあるカッザーフィー本人の手作り。工房にもお邪魔したのですが、ステージ上での優美な彼とはまるで別人のようで、細かな手作業に没頭していたのがとても印象に残っています。
【コラム編集部より】
●アイディアいろいろ!参考にしたい着こなし、まだまだあります♪
―アイテム選びや色使い…それぞれのアイディアが詰まったスナップをピックアップしました。気になるポイント、ぜひ自分のコーデにも取り入れてみてくださいね!
●Sali & Tilta Oriental Dance
―「コンセプトは<ガワジー盆踊り>。ベリーダンサーでも踊りやすい盆踊りを作りたくて、音楽も衣装もイチから創作しました。
オリジナルのバラディドレスは、奄美大島の伝統工芸・泥染めの工房「肥後染色」とファッションデザイナー遠山瑞紀氏とのコラボレーションによるもの。ヘッドは帯揚げを巻き、ヒップには帯紐と兵児帯にコインのヒップスカーフや和風羽織を合わせて、アラブ感ある和を演出しています。

―小物類はフリマサイトやアンティークショップで購入したのですが、素材や色のイメージに合わせて結び方などは工夫しています。各自テーマカラーを決めて<虹色>になるようバランスを取りましたが、青~緑系は色の違いを出すのが難しくて…! また濃い青はアンティークでも高価なものが多く、手頃なものを探すのが大変でした(Sali)」

●中野ドニア誉子with ステラ∞エイト
―「衣装はイエローゴールドを『Hanine』、ホワイトゴールドを『4M』で揃えました。ヘアスタイルやヒップスカーフは各自がアレンジを施し、それぞれの個性を際立たせています(写真では、私はターキッシュロマメドレー演目に出演のため、<スルクレのギャル>をイメージしたストリートテイストの衣装を着用しています)

―披露した作品は、エジプト人振付師ESAM TORK氏より直接ご指導いただいたものです。『この結婚はまるでお砂糖のように甘い』…そんな愛と祝福に満ちたガワージーの世界を、サガット(フィンガーシンバル)の軽やかな音色とともに、私たちらしく甘く華やかに、そして力強く表現いたしました(中野ドニア誉子)」
●FaRida and layali shahrzad
「これまでのロマフェストで、私たちはガワージの系譜をひくエジプト・ルクソールのMazin姉妹のスタイルにも挑戦してきました。今年の作品ではありませんが、ガワージ―ファッションの参考になれば嬉しいです♪(FaRida )」
*昔のBanat Mazinスタイル(2023)

*近代のBanat Mazinスタイル(2025)














