Sayuri
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海外から憧れのダンサー&マスターティーチャーが来日! ワークショップ中、先生は何度も「質問ある?」と声をかけてくれるけど「振付も覚えてないのに質問なんて…」「何を聞いたらいいか分からない」etc.という人も多いのでは? 今回のコラムはカナダ在住15年!国内外での指導経験豊富なSayuri(サユリ)。前編では、海外と日本との<先生と生徒の関係>や<質問>に対する考え方の違いを解説していただきました。

●海外では質問=相手をもっと深く知るための<コミュニケーション>
―カナダ・トロントで10年近くベリーダンスを教えてきました。
ベリーダンスをはじめたのは、移住前に日本で会社員をしていた頃のこと。トロントでは元レダ舞踊団のNada El Masriya(ナダ・エルマスレイヤ)のスタジオで学び、4年間専属インストラクターとして勤務。独立した後は自分のスタジオを構え、2023年からは日本に拠点を移しました。
―二つの国でベリーダンスを指導してみて感じるのは、そもそも日本とカナダでは<先生>と<生徒>との距離感が大きく違うということ。
「教えていただく」「指導を受ける」といった言葉もあるように、日本で<先生>というのは<上の立場>、生徒にとっては尊敬や憧れを伴うある種<絶対的な存在>です。
一方でカナダではもっとフラット!
学校などでも生徒が先生に「What’s Up?」とカジュアルな挨拶をしたり…もちろんリスペクトの気持ちはあるものの、お互い対等な<ひとりの人間>として接しているように思います。
また日本だと質問=<説明が足りない部分を補うもの>という感覚があるのか、「こんなこと聞いたら失礼かな?」と先生に遠慮してしまいがちですが、海外では質問というのは<相手を理解するためのコミュニケーション手段>であり<学ぶ意欲を見せる手段>。先生に限らずいつも誰かしらがしゃべっているから、クラス中はとっても賑やかなんですよ。

●驚きと発見の連続!スーパースターへの質問タイム
―普段からそんな感じなので、
ワークショップ最後に設けられる<質問タイム>には、とっておきの質問が飛び交います。時には「どんな映画からインスピレーションを得ましたか?」「どんなものに影響を受けて、今の世界観にたどり着いたのですか?」といった、その人の“人間性”や”作品の背景”に踏み込んだ質問が寄せられることも。先生としても自分に興味をもってくれているのが分かって嬉しいからか、ワークショップの時間を30~40分と延長して話が続くこともしょっちゅうです。
―なかでも印象的だったのが、
以前カナダでRanda Kamel(ランダ・カメル)のワークショップを受けたときのこと。
とある参加者から
「パフォーマンス前に緊張するの?」
と質問されたランダは、
「当たり前よ!」と即答。
「エジプトで船の上で踊るときは全然緊張しないし、直前までご飯を食べていることだってあるわ。でもマスターティーチャーとして、海外でプロダンサーたちの前で踊るときはすごく緊張する。もう帰りたいって思うくらいよ」
世界のランダもそんな風に思うなんて…!
一気に親近感が湧いたし、同時に自分がパフォーマンスする際に緊張するのも「やむを得ない」と受け入れられるようになったように思います。
また、
「サイーディ―はどう踊ればいいの?」
という質問に対する
ランダの回答も深かった…!
彼女がレダ舞踊団で踊っていた時は「もっとサイーディ―地方の女性のように踊りなさい」「あなたが周りに合わせなさい」と毎回コーチに怒られていたそう。
「でも私はそれが窮屈で嫌だった。だから私はソロダンサーの道を選んだの。ソロであれば<自分自身>のまま踊れるから!」
この言葉を聞いて以来、
民族舞踊とオリエンタルダンサーが踊るサイーディ―の違いが明確に理解できただけでなく、彼女がソロで踊るサイーディ―の<力強さ>…その意味が、私のなかで以前とはまったく違うものになったんです。
―こうした質問タイムに出会うと、世界で活躍するスーパースターとて<ひとりの人間>。いまに至るまでにはさまざまな経験を積んでいて、ワークショップというのはそうした経験を惜しみなくシェアしてくれる場なのだと感じます。
振付やテクニックだけ教えてもらって終わりではもったいない。マスターティーチャーというのは、本当にいろんなことを教えてくれる存在なんですよ!
…とはいえ、振付を覚えたり慣れないテクニックに挑戦したりとそうでなくても余裕のないワークショップ中、急にあれこれ質問したり先生に話しかけたりするのはやっぱり難しいですよね。後編は実用的なあれこれ…英語が苦手な方も取り入れやすい<ジェスチャー>や、先生と交流する際に使えるちょっとした<ワンフレーズ>をお伝えしたいと思います。













