Yuki Ide
https://www.instagram.com/yuki_id_bellydance
売りたい人と買いたい人を繋ぐ<フリマサイト>。もう使わない小道具やレッスン着…ベリーダンス関連のやり取りで利用している人も多いのでは? 今回は、2025年関西コンペティション・オリエンタル一般ソロ部門での優勝はじめ、数々のステージに挑戦中のYuki Ide(ユキ・イデ)。出品&購入歴多数!実はフリマサイトのヘビーユーザーでもある彼女に、サイト上で高額な<ステージ衣装>をやり取りする際に心がけていることを教えてもらいました!
●時には掘り出しモノや入手困難なブランド品が流通することも…
―ベリーダンスをはじめて12年。4~5年前から積極的にコンペに挑戦しています。

―私はベリーダンスの美しい衣装が大好きです。
一番お気に入りのブランドは、ウクライナの『Irina』。でも現在は長引くロシア・ウクライナ情勢の影響で、新規オーダーの受付は不安定な状況にあるようです。また近年の円安傾向で、海外デザイナーの衣装は全般に値上がり傾向が続いています。
そんな海外情勢もあって、国内のダンサーさんのご自宅に眠っているお宝がお手頃価格で出品されることもあるフリマサイトは、憧れの<海外ブランド衣装>を手に入れるには狙い目の場所!
日々サイトをチェックしていますが、同じような人が多いのか、とくにロシア・ウクライナ系ブランドの中古衣装は状態のいいものだとすぐ売れてしまいますね。私も以前『Pollina』の衣装を数点出品したことがありますが、なかにはサイトに掲載してわずか4時間(!)でお譲り先が決まったこともありました。

●目利きが大事!知らない者同士のやり取りゆえに気を付けたいこと
―フリマサイト=オンラインでのやり取りなので当然試着はできないし、お互い顔が見えないなかで取引は完結します。
誰でも出品&購入できるのはメリットであると同時に、さまざまな価値観や目的の人が利用しているのでそれなりのリスクはつきもの。私は運よくこれまで大きなトラブルはありませんが、お譲りした衣装が倍近い価格で転売されたり、落札した衣装が届いたら素材が硬くてお直しに苦労したりした経験はあります。やり取りする際は「自分が納得する取引かどうか」…出品者や価格、品物の状態を注意深く見極めるのはマストだと思います。
私が取引前にチェックするのは、
●やり取り実績のある出品者か?
●価格が適正か?サイズや着用回数や消耗具合が明記されているか?
●掲載写真は「いま現在」の状態か?
●質問に誠実に答えてくれるか? 等
価格については、
日々サイトを巡回しているとだいたいの<相場>が分かってくるので、妥当な価格をつけている出品者には誠実さを感じますね。
また、サイズや着用回数、消耗状態を確認するための写真も<適正価格>を判断する上では欠かせない材料だと思うのですが、出品者のなかには<購入時のモデル写真>をそのまま載せている(=今現在の状態が不明)ケースも意外と多い! 気になるところはしっかり質問するようにしていますが、その際に追加で写真を撮影して掲載して頂けたりすると「今、衣装は手元にあるんだな」「これが現在の状態だな」と分かって、安心して取引をはじめられるように思います。
●アンマッチを避けるため…出品時はマイナス点も正直に記載
―出品者としては、
これまで10着の衣装(オリエンタル9着、バラディドレス1着)をやり取りしてきました。
私が出品したのは<新古品>と呼ばれる試着のみの未着用品や、着用回数の少ない衣装など。骨格が細身なこともあり、オーダーしたものの「自分の体型に合わなかった」等の理由で、ステージで着ることなく泣く泣く手放したものがほとんどです。
サイトに出品する際は
以下の要素は必ず記載したうえで、「長すぎず短すぎない」紹介文を心がけています。
●ブランド
●購入した年
●着用回数と消耗度合
●サイズ:
・自身の身長とブラカップサイズ
・ハンガーに吊るした状態でのスカート丈
…以前は平置きで測ったサイズを載せたりしていましたが、人によっては測り方が違うようで、認識の相違が生じたことがありました。今は興味を持ってくれた方から質問を受けた際に、<測り方>と<測った結果>を写真などで具体的にお伝えするようにしています。

●衣装の難点と良点:
…写真だけでは分かりづらい/試着した私でしか分からないことは、良いことも悪いことも意識して記載します。
例)
・ウエストはゴムだがお腹にくい込みにくい
・スカートにまつり縫いをして留めた跡がある
・ブラはバッククロスなので首への負担が少ない
など
●写真:
・ブラ表面
・ブラ裏面
・スカート装飾部分
・トルソーに着せた全体写真
・ステージでの着用写真
・訳アリ品の場合、その部分のアップ写真
…地面に置いた状態ではなくやはり立体的なほうが分かりやすいと思い、先日トルソーを購入しました!
またステージでの着用写真は
室内で撮影したトルソー写真では分からないこと――例えば、照明が当たったときの色味や装飾のキラキラ具合、スカートの広がり具合などを確認していただけます。私自身、こうしたディテールは衣装選びの際に知りたいポイントでもあるので、ステージ写真がある場合はなるべく掲載しています。

●衣装は<相棒>!丁寧な梱包は、自分にとっての<別れの儀式>でもある
―取れてしまった石を付け直したり、ほつれを直したり、洗濯可能な衣装であれば水を通したり、スチームをあててスカートの皺を取ったり…衣装の新品の状態を知っているのは私だけなのでできる限りの<原状復帰>をしておき、取引成立後はできる限り即日発送! 手書きのメッセージカードとおまけのアクセサリーを添えてお送りします。
丁寧な包装&梱包を心がけているのは、
もちろん購入いただいた方への感謝のキモチではありますが、同時に、一度は私の手元に来てくれた<衣装>に対しても「今までありがとう」「新しい場所で幸せになってね」と心をこめて送り出したいから。
修繕しながら衣装との思い出を振り返ったり…それ自体が<別れの儀式>であり、自分のなかでの「寂しさ」を浄化するために必要な時間となっているように感じています。


―ここ3年くらいでようやく自分に似合うものが分かってきましたが、それまでは購入したものの一度も着ないまま手放したものも多く、<衣装選び>では試行錯誤を繰り返してきました。
初めて購入した衣装やコンペを共に乗り越えた衣装など、もちろん<思い出>として手元に残しているものもありますが、一度もステージで着用していないものであっても、私にとっては大事な<相棒>。衣装って、海外から我が家に届いたときは「近寄りがたい」雰囲気を纏っているのですが、着用して練習を重ねるうち少しずつ私のことを認めてくれて、やがて意思疎通ができるようになって…(すべて私の勝手なイメージです・笑)。そうした過程を経てようやく仲良くなれた衣装を手放すのは寂しいし、新しい持ち主が決まってもまだ未練はたっぷりあります。
でも自分の性格上、一度どこか違和感を感じてしまったら、今後限られたステージで着ることはないし、手元に置いておいても経年劣化させてしまうだけ。それであればキレイなうちにお譲りして、新しい方のもと輝いてほしい。そのほうが衣装も喜ぶし、手放すことで自分も新たなご縁ができて、好きな衣装に出会えると考えるようにしています。
と同時に――
お譲り先で自分以上に似合っている様子を<すぐ近く>で見たとしたら、嬉しいと同時に複雑な気持ちも生まれてきっと心が揺れてしまう…。衣装愛の強すぎる自分にとって、<顔を知らない方とのやり取り>というフリマサイトの「距離感」は、もしかしたらちょうどいいのかもしれませんね(笑)。














