Kahina
https://www.instagram.com/cooumikahina
当・日本ベリーダンス連盟の公式サイトに「ベリーダンス用語集」が公開されたのはお気付きでしょうか? 言葉というのは、時代の変化やトレンドを映す<鏡>のようなもの。用語集の編纂を担当したダンサーのKahina(カヒナ)にその裏側を聞いたら、各ジャンルと融合しながら柔軟に形を変えて発展してきたベリーダンスの、この10年間の大きな流れも垣間みることができました――。
●ウリは、湖畔のスタジオで撮影した<基本動作のムーブメント動画>
―日本ベリーダンス連盟の公式サイト上で新たに公開された「ベリーダンス用語集」の編纂とオリジナル動画のディレクションを担当しました!
いまインターネット上にはいまたくさんの情報が溢れていますが、今回はとくにベリーダンスに興味を持った人、はじめたばかりの方を意識し、専門用語を避けた分かりやすい言葉使いを意識しました。また基本動作のなかにはダンサーによって教え方や身体の使い方は異なる動作も。これにビギナーの方が混乱してしまわないよう、ひとつの流派に偏ることなく、幅広い意見や見識を踏まえた最大公約数的な説明を心がけています。
最大のポイントは、
プロダンサーによる「基本動作のムーブメント動画」。調べた動きをすぐ動画でもチェックできるのでグッと分かりやすくなったかと思います。ぜひレッスンや発表会の前後など、ご活用くださいね。
―ムーブメント動画のモデルは、
●Dilara
●Nisaa
●TINA JAME
●YOSHIE
の4名に依頼。
それぞれが担当する動きはこちらで割り振りました。
中には緊張していたダンサーさんもいたようですが、いざ動き出したら「さすが!」という感じで、ほぼ一発撮りでOK。撮影は一人1時間ほどでとても順調に進みました。



―撮影場所は動画モデルも務めたYOSHIEさんのスタジオをお借りしたのですが、都心から1時間ほどのアクセスなのに豊かな自然に囲まれた環境が本当に素敵で! スタジオ一階にあるレストランで野菜たっぷりのランチを頂いたり、美しい夕焼けに癒されたり、帰りの電車ではダンサー仲間とゆっくり話をしたり…仕事ではあるものの合間にリフレッシュもできて充実した一日となりました♪


●もはや個人単位!?細分化が進むフュージョン・スタイル
―私自身はベリーダンス歴25年以上。
もともとラジオDJをしていたので言葉で情報を伝える経験はありましたが、今回、何よりも心強かったのはオリエンタル、ターキッシュ、フュージョン…今や各ジャンルのスペシャリストとして活躍する友人たちの存在です。
中でも彼女たちに幾度となく相談したのが、トライバルやフュージョン系用語の扱いでした。
…オリエンタルがメインのベリーダンサーさんはご存じないかもしれませんが(私も今回情報収集するなかではじめて知りました!)、日本では一般的な「トライバル」「トライバル・フュージョン」というジャンル名ですが、世界的にはこれを「フュージョン・ベリーダンス」と呼ぶ流れが進んでいます。
代表的なのは、Fat Chance BellyDance®Style(旧ATS®・American Tribal Style)で、公式に自身のスタイル名と代表的な基本ムーブメントの名称を変更することを宣言しています。
今のところ使う使わないはダンサー個人の判断に委ねられている状態ですが、今回の「ベリーダンス用語集」ではこの流れを踏まえ、「トライバル」という言葉は「フュージョン・スタイル」の説明のなかで経緯を掲載するまでに留めています。
またさらなる細分化が加速しているのも、このジャンルの特長のひとつ。近年はフラメンコやタンゴ、ヒップホップ、ジャズ、モダンダンス、インド舞踊など他分野との融合もますます進んでいます。まさにダンサーそれぞれが独自のスタイルを発展させている状態のなかで、どこまでを「共通用語」とするかの線引きは非常に難しかったです…。
●ホール発表会が減っているから…需要高まる「舞台の基本用語」
―ムーブメントを除くと
【舞台で使われる用語】の項にはもっとも多い用語数を掲載しています。
いまエントリー制のオープンステージの機会は豊富にあり、早い段階からフリーとしてステージで活躍しているダンサーも多くいらっしゃいます。
ホールの舞台がステージ付きレストランと大きく違うのは、舞台監督の方はじめとする<会場スタッフ>とのやり取りが欠かせないこと。
ただ近年は大きなホールで発表会やショーを行うスクールが少ない=ビギナーの段階で先生や先輩に教えてもらいながら舞台用語に触れる機会は減少しているように感じます。そこで「上手」「下手」「場当たり」「緞帳」「ばみり」といった舞台用語や「サス」「エスエス」といった照明用語は代表的なものを網羅するよう努めました。ステージを支えてくださるスタッフの方々とコミュニケーションを取ったり作品作りの意図を伝えたりする際にぜひお役立てください。

●アップデートはマスト!日々変化するベリーダンスを<説明>するということ
―ムーブメントや音楽、リズムの説明…
これまで自分が当たり前のように使っていた言葉を見直し、何人ものダンサーと意見を交換しながら言語化していく作業は、自分にとっても改めてベリーダンスの<基礎>を振り返るよい機会になりました。
また、かつては数えるほどしかなかったフェスティバルの数が増えたり新しい小道具が登場したり、逆に以前大人気だった衣装ブランドがなくなってしまったり。ほんの数年でもベリーダンス界の<変化の早さ>を改めて実感しました。
ベリーダンスって、時代や踊られる場面に合わせて柔軟に、まるで生き物のように変化しながら発展してきたダンス。今回の用語集も完成形ではなく「これからも更新され続けるもの」だと考えています。追加や修正は今後も随時行っていく予定なので、発見したことや気付いたこと、分からなかったことなどありましたらぜひ教えてくださいね♪













