Mina Saleh
衣装との相性、着替えやすさ、踊りやすさetc.…ダンサーネイルは見た目だけでなく実用性も大事! ネイル歴25年&アラブ風ネイルのデザインも長く手掛けるMina Saleh(ミーナ・サレー)。様々なネイルを経験した彼女がたどり着いた、ベリーダンサーネイルの<最適解>って?
●高校時代はギャルでした!
―12歳で姉が暮らす日本へ来てまず驚いたのが、大きなストーンやパーツがついた長いネイル! ちょうどコギャルがブームで、街には<スカルプチュア(付け爪/以下、スカルプ)>をつけた女の子たちがたくさん。生まれ育ったイランでは、マニキュア×単色カラーしか見たことがなかったので、「なんて可愛いんだろう!」と夢中になりました。高校生のときは、ダンサーではなく<ネイリスト>になりたいと本気で憧れていたんですよ(笑)。
当時はベリーダンスのショーやイベント出演のため、姉と一緒に日本各地をまわることも多かったのですが、踊っていると髪の毛に引っかかったり、早着替えの際にうっかり折れたり自分の肌を引っ搔いてしまったり…スカルプは長さゆえの苦労もいろいろ。それでもやっぱり長いネイルが大好きだったので、月数回はデザインをチェンジしたりとダンスで稼いだお給料のほとんどをネイルにつぎ込んでいました。
下の写真は結婚式のときのウェディングネイルです。お姑さんが私のスカルプを見て「その爪でご飯を作っているの?!」とビックリしていたのも、今となっては良い思い出です…♪
●ダンサーモードも日常も◎!アラブ風ネイルいろいろ
-ネイルのデザインをはじめたのは20代前半。当時はスカルプといえばハワイアンか大きな飾りのついた3Dデザインが大半でしたが、私はベリーダンサーという仕事柄、もっと衣装に合う<アラブ>テイストを取り入れたくて。ターコイズブルーやモスグリーン、ゴールドといったカラーに、大きなストーンを組み合わせたデザインを考え、ネイリストの友人に提供していました。
その後ジェルネイルが浸透してからもデザインは続けています。生徒さんにアラブ風ネイルを身近に楽しんでほしいと思い、スタジオ内にネイルサロンを併設していた時期もあります。
-「派手すぎるネイルはちょっと…」という方は、ベースはベージュピンクなどのヌーディーカラーで。1~2本だけ大き目のストーンやイラストをポイントにしたデザインはいかがでしょうか? これならどんな色の衣装にも合うし、オフィスカジュアル服に合わせても浮きにくいと思います。
―お仕事柄、どうしてもハンドネイルが難しい方は、フットだけアラビアンなアートを施しても可愛いですよ。
-自分自身のネイルについては、大きなイベントのときは、衣装やイベントテーマに合わせてデザインすることも。普段はどんな衣装にも合わせやすいよう、<赤>や<金>をベースカラーに選ぶことが多いです。
―これまで様々なネイルにトライしてきて分かったのですが、ダンスと両立する上で何より大事なのは<形>!
おすすめは、先端が丸く尖った「アーモンド」か「ラウンド」。どちらも指長効果があり手先をキレイに魅せてくれるし、指先をきゅっと締めることができるから衣装のホックの付け外しもスムーズ! この形であれば、スマホの入力やパソコンのキーボード、包丁裁き…家事やお仕事とも問題なく両立できます。
―逆に避けているのは「スクエア」。角の部分が髪の毛や肌に引っかかりやすくて危ないし、衣装を着替えるにもちょっぴり不便…デザインは素敵なのですが、ベリーダンサーにはあまり向いていない形だと思います。
●ネイル=自分が一番楽しめる<アート>!
―今年は娘3人がジェルネイルデビューしました! まだ中高生なので夏休み期間限定ですが、さっそくネイルを満喫しているようです。
いつでも自分で眺めることができるのが、何といってもネイルの大好きなところ。化粧や髪の毛は身だしなみの要素が強いし鏡がないと自分では見えませんが、ネイルはあくまで<自分のためのアート>という感覚があります。
ネイルをすると自然と指先に意識が向くから、踊りも丁寧で美しくなりますよね。ぜひネイルにもアラブテイストを取り入れて、ダンスも日常も自分らしく楽しんでみてください♪