＜踊る美容師＞に質問！プラチナ世代のヘアお悩み相談室

Fayruz

https://www.instagram.com/fayruz_miki_bellydance/

ベリーダンサーといえば超ロングヘアが定番！　でも長く踊り続けるうちに「いつものヘアスタイルが何だか決まらない」「最近白いものが気になり出して」という声もちらほら…。美容師歴30年以上！　自身もプラチナ世代のダンサーであり、サロンオーナーとしても40代50代中心に幅広い年代の顧客を抱えるFayruz（ファイルーズ）に、＜キレイなダンサーヘアを長く保つ＞秘訣を教えてもらいました！

●美髪の鍵は、日々のホームケア

―地肌（頭皮）も肌と同じで、通常は28日周期で新しい細胞へと入れ替わっていきます。ところが年齢を重ねるとこのサイクルがじょじょに長くなり、「古い細胞が髪の毛をがんばって支えている」状態になりがち。すると髪が細くなったりコシがなくなったり、抜け毛が増えて薄くなったり、白髪が増えたり…プラチナ世代特有の髪の悩みにつながってしまいます。

－このターンオーバーのサイクルを整える上で大事なのが、日々のホームケア。

毎日の洗髪時に
１）きちんと地肌の汚れを落とす
２）アミノ酸配合のシャンプー＆コンディショナーで栄養を補う
を地道に続けていくと
次第に地肌の状態が良くなり、髪のコシも復活します！

●3～4分かけて丁寧に…＜湯シャン＞のすすめ

－デイリーケアとして
私が実践しているのは
プレシャンプー。

シャンプー剤をつける前に
単に髪を濡らすだけでなく、38～40度のお湯で地肌を念入りにゆすぐようにしています。

ポイントは「ため洗い」。
洗顔するときのように手の平いっぱいにお湯を溜め、こめかみ・頭頂・後頭部と少しずつ位置を変えながら力を入れずにやさしく地肌をシャカシャカ…実はこれだけで、汗や皮脂、ほこり、整髪剤etc.髪の汚れはほとんど落ちてしまうんです。

その後に使うシャンプー＆コンディショナーは、市販品よりも栄養成分の配合率が高いサロン専売品を使います。専売品というと価格が高いイメージがありますが、＜湯シャン＞をしっかりしていれば、使う量はほんの少量でもしっかり泡立つ！　また使い続けていくうちにヘアカラーやパーマ、トリートメントの持ちも良くなるので、結果的にコスパも悪くないと思います。

●日常もダンスシーンもキレイを両立！美容師ならではのテクニック

―私自身は超多毛＆クセ毛。
ツヤとまとまりを出すため、毎日コテで巻いています。

ショーのときは
さらにヘアスプレーをプラス！

一度頭全体を下げて髪全体に吹きかけてから、手先でトップの高さや毛先のカール感を作ります。こうすると表面が固まったりゴワついたりすることなく、ふんわり♪　また汗をかいたり激しく動いたりしても、ボリューム感をしっかりキープできます。

－髪の毛の長さは肩甲骨の下くらい。
私の髪質でこれだけの長さがあると、髪自身の重さでトップがつぶれてしまいがち。そこで髪全体にレイヤーを入れ、前髪は＜２Wayバング＞…長めの前髪の内側に、短めの前髪を少量作っています。

こうすると踊りながら髪をかき上げてもトップがキレイに立ち上がるし、髪を大きく振った後に前髪がだらんと顔にかかるのを防げます。プライベートではまとめ髪にしていることも多いのですが、顔回りにほどよい後れ毛を作るにも便利で気に入っています。

－髪色については、白髪の割合が増えてきたこともあり、現在は毛先に向かって明るめのカラーを入れています。こうすると根元に出てくる白髪との差が目立ちにくいし、一度髪全体をカラーリングしてしまえば後はリタッチのみで済むので、髪の痛みもさほど気になりません。

白髪の割合が少ない方であれば、
＜ヘナ＞や＜ヘアマニキュア＞もおすすめ。髪の色を明るくするには向いていませんが、ヘアカラーより髪の痛みは少なく、よりナチュラルにグレイヘアをカバーできます。

●ダンサーにとって、髪の毛は大事な表現ツールのひとつ

－40歳の時に、最初は美容目的ではじめたベリーダンス。現在はフリーランスのダンサーとして活動しています。

ありがたいことに、とくにこの2～3年は人前で踊る機会をたくさん頂けるようになりました。きっかけは、コンペのファイナリストに選ばれて、結果は出せなかったものの「自分がやりたい方向に突き抜けてしまえ！」と何かが吹っ切れたこと。そしたらステージの上でもそのときの気持ちをダイレクトに表現できるようになり、会場を盛り上げるのが楽しくなってきました。

なかでも大好きなロマンティックソングやシャービーをを踊るときは、お客さんに喜んでもらいたくてついつい髪の毛を振りがち。前から／後ろから／こめかみラインから…髪の毛の動きのバリエーションもたくさん持っているんですよ。