はる
キッズからプラチナ世代まで、年齢問わず楽しめるベリーダンス。今回ご登場いただくのは御年77歳!2024年関西コンペのエントリー最年長のアマチュアダンサー、はる(ハル)さん。真摯にベリーダンスと向き合う彼女に、コンペティション(以下コンペ)挑戦を通して感じたことや今後の目標を教えていただきました。
●月3回、片道2時間かけてプライベートレッスンへ
―寝て起きたら1日たち、1年たち…
自分のなかでは77歳という年齢も
ただ<時が流れた>というだけに過ぎないんですよ(笑)。
ベリーダンスとの出会いは15年以上前のこと。ヨーロッパ旅行中、食事をしながらいろいろな民族舞踊が観られるレストランでたまたまベリーダンスを見かけて、その腰の動きや女性らしい手の動きに一目惚れしてしまいました。これまでダンスの経験はありませんでしたが、「踊ってみたいな」と直感したんです。
現在はスタジオベリーローズを主宰する
セイコ先生(@seiko_bo_bellyrose)のプライベートレッスンに通っています。
―自宅からスタジオまでは片道2時間!
本当はグループレッスンにも通いたいのですが残念ながら時間があわなくて…。もう少し身体が動けばキレイに踊れるようになるのではと思い、数か月前からヨガもはじめました。
娘からは
「夢中になれる趣味があっていいわね」
といつも羨ましがられます。
普段は家事を一切やらない主人も、ベリーダンスのレッスンに行く日は食器を洗ってくれたりととても協力的なんですよ♪
●基礎の動きを重視!自分のペースでコツコツと
―レッスンは
振付を教えていただきながら、
そのなかで出てくる基礎の動きをじっくり練習するスタイル。
表情、
目線、
身体の向き…
先生から指摘されることはたくさんあるのですが、これまで出来なかった動きや苦手な動きができるようになるのが嬉しくて! 振付は1曲を半年近くかけてじっくりと。先生にも「1曲を大事に、丁寧に踊っていきたい」とお願いしています。
誰かに披露するのが目的ではないとはいえ、ステージ等で一瞬緊張がほどけてお客さまの顔が見えたりすると、楽しくて思わずニコッとしてしまいます。この瞬間は、自分にとってはかけがえのない時間となっています。
●コンペは予選落ち…何も<感じない>自分を省みて気付いたこと
―関西コンペに応募したのも、
セイコ先生から勧められてのこと。
そもそもコンペというのは
「若い方々が切磋琢磨して順位を競う/レベルを上げていく場所」
だと考えていたので、
当初はお断りしていたのですが、
先生から
「照明や音響の整った舞台を楽しんでほしい」
「77歳でも元気に踊れる姿を皆さんに披露してはどうか」
とご提案いただき、
それならばと挑戦してみることに。
私はパソコン機器が苦手なので、
レッスンのなかで
1曲の総仕上げとして衣装とメイクをして踊ったときの動画を送ってみました。
ー結果ビデオ予選は<通過ならず>。
「やっぱり」という感じで
悔しい、ザンネンという感情は一切ありませんでした。
…ただ2~3日もすると、
落ちたのに
<何の感情も沸かない自分自身>
への疑問が沸いてきたんです。
「自分ごととして感じていないのでは?」
「努力していたらもっと悔しいはず」
先生に薦められたからといって
自分の意志ではなく、
他人事として受け取っていた。
そんな自分のイヤな部分に気付いて、「やってしまったな」と深く反省しました…。
●次の目標は『エンタオムリ』!
―結果的に今回はいい<人生勉強>になりました!
もし次回コンペに挑戦するとしたら
自分の意志で「出す」と決めて、
もしダメだったとしてもそれを受け止めたい。
「悔しい」
「練習不足だった」
という感情を持ってみたいですね。
とはいえ、
やはり自分のなかでは
ベリーダンスを
「踊りたい」「自分が思うように表現できるようになりたい」というのが何より大事であることに変わりはありません。
今、レッスンで
『エンタオムリ』という素敵な曲を習っています。
これは他の人が踊っているのを見て「ぜひ」と先生に振付をお願いした曲。振付は三分の二ほど進んだので、まずはこれを踊れるようになるのが第一の目標です!