常味裕司
(ツネミユウジ)
1960年、東京生まれ。日本では数少ないウード演奏家。 民族音楽センター(若林忠宏氏主宰)在籍中、アラブ音楽に出会う。 スーダンのウード奏者ハムザ・エル=ディン氏(2006年5月没)のもとで演奏法を学び、89年よりチュニジアへ渡りアラブ世界を代表するウード奏者 故アリ・スリティ氏(チュニス国立音楽院ウード科教授〔2007.4.5没〕)に師事、本格的にアラブ音楽を学ぶ。 93年のチュニジアでは、チュニス国営TV、メディナフェスティヴァルにてチュニジアの若手ウード演奏家モハメッド・ズィン・エル・アービディーン氏と共演。またチュニジアより来日した女性楽団「エル・アズィフェット」(アミナ・スラルフィー主宰)との共演や 2006年春 エジプト・カイロ オペラハウスにて現地ミュージシャンと共にコンサート開催(国際交流基金主催)、2006年末 チュニジア・ドゥースにおける「サハラ・フェスティバル」に参加など、音楽を通した文化・国際交流も盛んに行っている。 日本においては、アラブ・トルコ古典音楽を中心にソロ活動およびアラブ音楽アンサンブルFarha(ファルハ)やArabindia(アランビンディア)などを主宰し、様々な演奏家、舞踊家、パフォーマーと共演。 2007年(4月~12月)放送のNHKスペシャル【新シルクロード 第2部】の音楽、録音にも携わる。 放送大学非常勤講師。 これまでに大阪花博、大阪民族学博物館、浜松楽器博物館、琵琶湖芸術祭、京都建都1200年コンサート、寒河江さくらんぼ祭り、倉敷ハートランド2000、いのちの集い(大倉正之助主宰)、奈良新薬師寺、京都 法然院、戸隠五社奉納演奏、金沢史跡コンサート、古代エジプト文明と女王展コンサート、アレクサンドロス大王と東西文明の交流展コンサート、国連大学、中東学会、地中海学会でのコンサート等、大使館主催コンサート(チュニジア、サウジアラビア、エジプト、モロッコ、トルコ、ジブチ、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン等)での演奏、大使主催晩餐会では、皇太子御夫妻、秋篠宮御夫妻御前演奏を行う。 またシリーズ“オリエンタルから秩父へ”、“ウードと19世紀ギター”、“ウードソロコンサート”では演奏のみならず企画も手掛ける等幅広く活動し、その希有な存在はTV、ラジオ等でも多く取り上げられている。 更に最近では、シルクロードを音で旅する“東西琵琶物語”(ウード・リュート・中国琵琶・琵琶の共演)の企画にたずさわり、全国的にコンサートを展開している。