一般社団法人
日本ベリーダンス連盟

コラム
2025.9.1

大事な衣装をずっと美しく着たいから…
ベリーダンサーのクローゼット公開!

YOSHIE

https://www.bellydancer-yoshie.jp/

 

どんどん増えていく衣装の収納…衣装をたくさん所有しているプロのベリーダンサーはどうしてるの? 今回はオリエンタル、ロマ、フュージョンetc.幅広いジャンルを自在に踊るYOSHIE(ヨシエ)。衣装への向き合い方を伺ったら、自然と共存する暮らしを大事にする彼女ならではの<美意識>もみえてきました…♪

 

 

●衣装選びはファーストインプレッション重視!

―<衣装>がお客さまの目に触れるのはほんの一瞬。初見でパッと心を奪われるデザインのものを着たいので、見た瞬間に「好き!」と一目惚れした衣装を購入することが多いです。

 

衣装は本番直前の気分で決めることもあれば、曲や演目のテーマから決めていくことも。特別なデザインの衣装であれば、それをいかすような動きを考えます。

 

素敵な布や素材に出会ってそこからデザインのインスピレーションが浮かぶこともありますね。所属していたアルカマラーニスタジオは昔から衣装を手作りする習慣があったのですが、頭のなかでイメージしていた衣装を自分の手で作り出すのは今も変わらず大好きな作業! サイズの微調整をしたり、アレンジを加えてみたり…理想の形へ向けて衣装を<お裁縫>している時は、まさに自らの手で「夢を紡ぐ」ような時間だと感じます。

 

 

―以前はトレンドのデザインのものを次々購入しては手放して…を繰り返していましたが、6~7年前から考えが変わり、衣装は「手元に長く置いておこう」と思うようになりました。

 

きっかけは、師匠のMAHAさん(@maha.emiuryu)が着こなす<リアルビンテージ>のコスチュームたちが素敵だったから!

 

「20年近く前のものよ」とMAHAさんは言っていましたが、贅沢にあしらわれたビーズやクリスタルの装飾はひとつひとつ職人さんたちの手作業によるもの。こんなに手の込んだ衣装は今ではもう手に入れることができないし、それ故に「どこにもない自分だけの衣装」として着ることができます。時にはリメイクしたりアレンジしたり…大好きなアメリカンキャバレースタイルやゴールデンエラを踊る時にもぴったりなんですよ。

 

 

 

●収納の工夫が満載!オリジナルの衣装部屋

―オリエンタル衣装だけでも50着以上!
ロマ用のスカート、フュージョン、モロッカントレイやヘッドドレスなどの小物類、本、CD、写真類…自宅には大量の荷物を収めるための<衣装部屋>があります。

 

広さは12〜3畳ほど。
布も本も紫外線に弱いのでなるべく日焼けしないよう、そしてすべての衣装や小物類をしっかり並べられるよう、設計士さんには四面ある壁のうち一面はあえて「窓を作らない」ようにお願いをしました。

 

衣装を持ち運ぶためのスーツケースや姿見、お直しに使うパーツ類などもこの部屋にすべてまとまっています。四面に衣装をかけられるラックは夫が手作りしてくれたもの。スペースを有効活用できるのでとても重宝しています。

 

 

 

―衣装はブランドや用途別にまとめて並べ、普段はホコリや日焼け防止のため、ハリと厚みある素材のダブルベール用のベールで覆っています。

 

こうしておくとスカートもベールもシワがつきにくいので一石二鳥! やはり奥にしまいこんでしまうと衣装を選ぶときの選択肢にあがりにくいし、時には記憶の隅に忘れ去っていた衣装をふと思い出すこともできるので、この形に落ち着きました。

 

ただ、型崩れしやすい衣装は平置きで。
またストーンの爪が長いものは、他の衣装にうっかり引っかかったり傷つけたりするのを避けるため<衣装カバー>をつけています。

 

 

 

―ショーで着た後は
ファブリックウォーターをミストして陰干しが基本。化繊やコットンなど洗える素材のものは、おしゃれ着用の洗剤を使って洗濯します。スカートにはどうしても油汚れが付きやすいので、裾だけつまみ洗いをすることも多いですね。

 

 

●幻想的な世界観を演出したいから…着る直前までケアは忘れずに

―お客様に安心してパフォーマンスを楽しんでいただくためには、実は衣装の<ケア>がとても大事! ちょっとした違和感がステージ上ではお客さまにとっては<ノイズ>となるので、微調整をして着心地をアップさせたりと、常にベストコンディションで着るよう心がけています。

 

小道具についても同様で、
例えば折りジワひとつあると、幻想的なはずのベールワークに一気に現実感が出てしまいます。

 

だからシワになりやすい
柔らかなシルク素材を使って踊るときは、必ず<ハンディ―スチーマー>をショー会場に持参します。アイロンと違って軽いし、ハンガーにかけたまま使えるので狭い楽屋でも便利ですよ。ただ頑固な折りジワは、スチームをあててもなかなかキレイにはなりません。持ち運ぶ際はきっちり畳まずにふんわりと。ベールは、ラップの芯に巻きつけて持ち運ぶのもおすすめです。

 

 

―私にとって衣装や小道具は、
作品の世界観を伝える大切なツールのひとつ。

 

今は安くて手軽な衣装もたくさん出回っていて群舞の時など重宝するのですが…。これからは本当に気に入ったものや人から人へ大切に受け継がれてきたようなもの、ストーリーのあるものを厳選して身の回りに置いていくのが理想。そして長く美しいまま使えるように、大事にしていきたいと思います。

 

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