一般社団法人
日本ベリーダンス連盟

コラム
2025.9.8

「夢を魅せる」職業として…
スーパーロングヘアへのこだわり

Emily Diamond

http://emilydiamond-japan.com/

 

ベリーダンサーといえば定番のロングヘアだけどキレイで長い髪を保つのは何かと手間がかかるもの。今回のコラムは、スーパーロングヘアの持ち主、Emily Diamond(エミリーダイアモンド)。美しく豊かな髪を保つ秘訣を聞いたら、髪の長さ同様、彼女が時間をかけて大切に育んできた<アーティスト>としての在り方がみえてきました!

 

 

●髪の毛は衣装の一部! 日本人ならではの美的感覚を大切に

―現在、髪の長さは膝上くらい。
ちゃんと測ったことはないのですが、1メートル以上はあると思います。

 

私にとって
髪の毛は衣装の一部。

 

そもそもイラーキーのような動きはできなかったりと
長さゆえの制限もありますが、
やはりお客さまに非現実的な「夢」を届けられるのは、この<長さ>あってこそ。ステージでは髪の毛そのものを動かすというよりは、踊りの一部として。身体の動きと連動する髪の流れを見ていただけるよう意識しています。

 

 

―レストランなどお客さまと距離の近い場所で踊る際は、万が一髪の毛がお客さまのご飯に入らないよう、また毛先がお客さまに当たったりしないよう、髪の動きには細心の注意を払っています。時には身体に髪を巻き付けたり、髪を持ったりしたままターンすることもあります。

 

ただ髪が長いと、
髪の毛が背中や胸元にかかって肌の露出が押さられ、まるでベールを纏っているような<神秘性>が生まれます。こうした美的感覚は日本人ならでは。パフォーマンスする際は、そんな「隠す美しさ」も大切にしたいと考えています。

 

 

●内側から健康で美しい身体を育む!菜食×自炊中心の食生活

―子供の頃からずっとロングヘアでしたが、さらに伸ばすようになったのは、ベリーダンスを踊るミシャール(@mishaal_mahari)先生に出会ってからのこと。私はずっと女子校で、母や妹、叔母…家族も女性の多いなかで育ってきましたが、先生のようにエキゾチックで現実離れした<女神のように美しい人>を見たのははじめて。一目で大きな衝撃を受けて夢中でレッスンに通い、「先生のようになりたい」と思って髪の毛も伸ばしはじめました。

 

 

―もともとあまり好きではなかった肉類を食べることを辞め、妹のエリサ(@elisa_jamila)とともに菜食+魚中心の食生活に移行したのも、ホリスティックなライフスタイルを送るミシャール先生の影響です。

 

当時は10代半ばの成長期…
でも私たちの考えを理解してくれた母がすぐに50品目以上ものビーガン向けレシピをマスター&実践してくれたおかげで、栄養が偏ることもなく2人ともスクスク健康に成長しました♪

 

 

―食生活を変えたら長時間踊っても疲れにくくなりました。また内臓に過度な負担がかかっていないせいか、髪や肌も爪も内側から強くなった感覚があります。ストイックに制限しているというよりは、自分が「心地よい」「安心」と感じるから続けているという感覚が近いかもしれません。

 

母と一緒にキッチンに立つうちに、レシピは自然と覚えましたね。

 

彩りや香り、触感、栄養…食べる人のことを想ってイチから<料理>を作るのは、アートの工程にも似ていて大好きな作業! 食べたものはエネルギーとなり、また新たな身体や血液を生み出して循環していく。だから忙しい時もお菓子や手軽なインスタント食品で済ませたりせず、日々自分で作った食事をきちんと摂るよう心がけています。

 

●余計なものはつけない!引き算のヘアケアを実践中

―長い髪をキープしているのも、あくまで自分が<楽しむ>ため。美しいと思うものを自分なりに追求しているだけで、「ベリーダンサーだから」伸ばしているわけではないんですよ(笑)。

 

ショーのときは15mmのヘアアイロンでベース⇒仕上げと2回に分けて巻いていますが、髪が太くてコシもあるので、カールが持続しにくいのが悩み。でも余分なものは髪につけたくないので、なるべくワックスやヘアスプレーは使わず、基本アイロンの熱のみで仕上げています。

 

 

―髪の毛そのものが丈夫なので、
ケアもいたってシンプル!

 

普段、洗髪はシャンプー剤は使わず
<湯シャン>のみ。
湯舟に浸かって軽く頭皮をほぐした後、手にお湯を溜めて頭皮中心に流しています。

 

朝は長年愛用しているAVEDAのパドルブラシで、根元からマッサージしながら髪の毛の絡まりを丁寧にほぐします。毛先部分は手触りがサラサラになるReFaのヘアブラシと、ブラシは部位によって使い分けています。

 

 

●民族文化、女性性…髪の毛が持つさまざまな<価値>

―私はボリウッドやタヒチアン、ベリネシアンダンスも踊りますが、踊りを通じてさまざまな民族文化に触れると、髪の毛は単なるファッションではなく、生活に根差した<カルチャー>としての側面もあり、とても興味深いです。

 

例えば海に囲まれたタヒチでは
昔は魚の釣り糸に女性の髪の毛が使われていました。だから髪の豊かな女性と結婚することは男性にとってはひとつのステータス。食糧をたくさん得て幸せな暮らしを送れるという意味合いがあったそうです。

 

またインドやイスラム圏では、髪の毛には性的な意味が含まれます。だから女性は外出するときはまとめたりスカーフのなかに隠したり…でも家の中で愛する人には、長く豊かな髪を見せているのかもと想像するととてもロマンチックですよね。

 

 

―ベリーダンスを踊るときは基本ダウンスタイル。
踊りながら
ふと長く揺れる自分の髪に触れると、
自身が「女性」であることを改めて認識します。

 

お客さまへ夢や非日常をお届けしてはいますが、
踊っているのは
あくまで<等身大>の自分自身。

 

歳を重ねるにつれ
髪を切ったり染めたり
することもあるとは思いますが、

 

どんな時も飾りすぎることなく
年齢に応じた
自分らしい踊りを続けていけたらと思います。

 

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