Mamdouh Morise
https://www.instagram.com/mamdouhmorise_official/
今回のコラムはエジプト・カイロからお届け! DinaやRanda、Kazafyらトップダンサー&マスターティーチャーたちから厚い信頼を集める衣装デザイナー、Mamdouh Morise(マンドゥーハ・モリセ)氏に、普段なかなか見ることのできない衣装制作の現場を案内していただきました…♪

●オリエンタルからフォークロアまで…年間1000着の衣装を制作
―アハラン・ワ・サハラン、私のアトリエへようこそ!
ここでは世界各国のベリーダンサーの皆さんから依頼されるオリエンタル衣装のほか、エジプトのレダ舞踊団やカッザーフィートゥループのフォークロア衣装などを制作しています。
衣装ブランド『MAGIC』を立ち上げたのは2003年頃のこと。とくに2011年のエジプト革命が起きるまでの数年間は、世界中から注文が殺到して本当に忙しかったですね。
現在は年間で約1000着の衣装を作っています。
デザインはすべて私が担当。生地の選択やディテール、制作期間などについて依頼主と話し合い、ダンサーの個性やパフォーマンススタイルにぴったり合った特別な衣装を作り上げていきます。時には完成までに数か月かかることもあります。刺繍などの装飾や最終フィッティングに至るまで、あらゆる細部を、出演者の個性やスタイルにぴったり合うよう正確に仕上げているからです。
―ランダとは2015年頃からの長いお付き合い。また1年半前からはディーナのベリーダンス衣装や、ディーナ自身がデザインする美しいカフタンドレスのブランド『Dina by A』の制作も手がけています。

―伝統と自分のスタイルを熟知した彼女たちとのビジネスはいつも刺激があります。
いま制作しているディーナの新しいコレクションは、クラシックなベリーダンスの魅力と現代的な要素を組み合わせたもの。豪華な生地と大胆な色使い、精巧なビーズワーク…加えて優雅さのなかに動きの自由がしっかり確保された衣装をリクエストされるので、デザイナーとしては大変やりがいを感じています。

●布地や制作中の衣装がぎっしり!迷宮のようなアトリエ内
―ではさっそく工房内をご案内しますね。
バックヤードの棚一面にストックしてあるのは、世界中から集めた布地の数々です。なかには高価なものや珍しいものもありますが、依頼されているコスチュームの対応で忙しくてなかなか作る時間がなくて…。作業台下のスペースにも布地置き場があります。どんな依頼に対応できるよう、さまざまな色や素材を準備しておくようにしています。
―『MAGIC』は私と母、そして妹で営む家族経営のブランド。現在は男女合わせて総勢15名のスタッフが働いています。
衣装は基本オーダーメイドです。まず私が描いたデザイン画を元に、母や妹とアイディアを共有しながら素材を選び、スタッフたちが作業を担当。最初のスケッチから依頼主の手元に届くまで、制作のすべての工程は私が監督しています。
―なかでも妹は、刺繍やビーズワーク、仕上げといった芸術的な要素を専門に担当しています。私たちが重視しているのは量より<質>。すべての衣装は、丁寧に手作業で制作しています。
―このほか打ち合わせや商談のためのオフィスやフィッティングスペースなど、アトリエ内は数々の細かい部屋に分かれています。次のショーやニューコレクションのために準備中の衣装もたくさんあります。個別の依頼は現在も受け付けています。希望する方はまずは直接メッセージいただき、アイディアやスタイル、サイズなどご相談くださいね。
●ダンサーとともに輝く!衣装はひとつの芸術作品
―ベリーダンス衣装のデザインをはじめて以来、その動きの美しさとパフォーマンスによって生地に命が吹き込まれる様にずっと魅了されてきました。
ベリーダンスは単なるダンスではなく、私たちの文化や感情をエレガントに表現するもの。そして衣装はその物語を伝える、ひとつの<芸術作品>だと考えています。ダンサーがステージで自信に満ち、輝き、そして唯一無二の存在になれるような衣装を、これからも丁寧に作り続けていきたいと思います。














