一般社団法人
日本ベリーダンス連盟

コラム
2024.10.21

テクニック勝負!
大歓声を巻き起こす男性ベリーダンサーたち

KAZUYA

https://www.instagram.com/kazuyaimahashi

 

ベリーダンスというと女性が踊るイメージが強いけれど、世界には男性ダンサーもたくさん! 時に力強く、時に繊細でエモーショナルに…♪ 日本を代表する男性ベリーダンサーの一人であるKAZUYA(カズヤ)に、<男性ならではの踊り方>や<いま注目の男性ダンサー>について教えてもらいました。

 

 

●世はベリーダンスブーム!<仕事>として独学ではじめたものの…

―ベリーダンスとの出会いは2007年。

 

僕はもともと俳優志望。養成所や劇団に所属するなかでさまざまなダンスに出会い、駆け出しのダンスインストラクターとして活動をはじめた時期に、地元の茨城でもベリーダンスのブームが起こりました。スポーツジムやダンススタジオにはベリーダンスを習いたい人が押し寄せ、慢性的に先生が足りない状態…。「もっとダンスの仕事を増やしたい」一心でYoutubeやDVDを見てベリーダンスの動きを覚え、スポーツジムでインストラクターをはじめました。

 

地元ではベリーダンスを見たことある人はほとんどいなかったこともあり<男性インストラクター>への抵抗感もとくになく、レッスン参加者は順調に増えていきました。ただ見よう見まねでは、1年もするとレッスン内容のネタは尽きてしまった…。そこで改めてきちんと学ぶべく、水戸にあった<男性OK>のベリーダンススタジオに通うことにしたんです。

 

●難しい!!エジプシャンのヒップワークとの出会い

-先生は日本在住のロシア人女性。
まず最初に先生がエジプトで習ってきた振付にトライしたのですが、柔らかくて繊細な腰の動きが難しくて! 動画でしかベリーダンスを知らなかった僕にとって、生で見るエジプシャンスタイルのヒップワークはあまりに複雑で、衝撃的なものでした。

 

スタジオに通いはじめた翌年には
イギリス・ロンドン郊外で<男性オンリー>のカテゴリーのコンペティションが開催されると知り、「Shimmy in the City」という海外フェスに参加してみました。

 

コンペでは結果は残せませんでしたが、ここで初めて目にしたのが男性ダンサーならではのテクニックの数々! フェス主催者であるハーリッド・マフムード、ゲストのTITO、コンペに参加していた若き日のプリンス・カヤメール…彼らの動きにはとくに脚やお尻の強い筋肉を駆使したヒップワークがぎっしり。ワークショップではテクニックの詳細な説明などもあり、エジプシャンのヒップワークを解明する上でとても参考になりました。

 

※「Shimmy in the City DVD trailer」より

 

-その後は師事していた先生がロシアへ帰国したこともあり、月1~2回来日したマスターティーチャーのワークショップを受けるスタイルへとチェンジ。また2017年以降は、韓国で行われる「Mabroukフェスティバル」に毎回参加しています。

 

いずれも男性の先生のクラスは積極的に受けるようにしていますが、中でもカッザーフィーは大好きな先生のひとり! 彼からはオリエンタルだけでなく、フォークロアのステップなどたくさんのことを学びました。

 

●幅広い演目に対応できる<プロフェッショナル>でありたい!

―2012年、デリーチェさん主催の「メンズハフラ」参加を機に、都内のステージでも踊る機会を多くいただくようになりました。

 

一般に男性ダンサーはテクニック勝負! 
女性はキャラクターやルックスなどのパーソナルな部分、衣装、小道具…さまざまな形で個性を自己プロデュースできますが、男性はどうしてもその選択肢が少ない分、身体の動きそのもので魅せる必要があるからです。

 

加えて、日本には男性ダンサーがまだまだ少ない。時にはフォークロアの男性役やDUO、フュージョンなど、主催者からさまざまなリクエストを頂く機会も多いです。

 

 

 

―どちらかというと
男性にとって
個性はテクニックの上に自然とのってくるもの。

 

とはいえ身体を反ったり首を回したりといった派手なテクニックは身体を壊してしまうこともあるので、40代を迎えたこれからはムリのない動きで踊っていきたい。またオリエンタル以外の演目にも幅広く対応できるよう、ストレッチや筋トレ、バレエ、ジャズダンスといった<踊る身体作り>のための基礎トレーニングは、今後も欠かさず続けていこうと思います。

 

【KAZUYAソロ】2024Mabroukフェス・オープニングガラより

 

●世界で躍進!アジアの若き男性ベリーダンサー

-いま世界中で男性ダンサーは増えています。ブラジルやアルゼンチンも盛んですが、とくにアジアの男性ダンサーは若くして上手い人が多い! 幼い頃からバレエやさまざまなダンスを習い、きちんと踊りのベースを身につけた上でベリーダンスに出会った人が多いという印象があります。

 

筆頭は中国のサマー(@summerdengbellydancer)。
テクニック、エモーショナル、アクター…全てが完璧! 30代前半にして、アジアを代表するマスターティーチャーとして躍進を果たしました。

 

 

―韓国では、先日3回目の来日を果たしたロビン・キム(@robin_bellydancer)が大活躍! 同じく韓国のアン・ウォンジュン(@wonjoong_ahn)もまだ20代ですが、今後注目の若きスターの一人です。

 

 

 

―そして日本にも15歳の新星が!
彼の名前は風雅(フウガ)くん…実は僕の愛弟子なのですが、おばあさまの影響で7歳からベリーダンスをはじめ、スキルも身長もぐんぐん成長中です。これからステージ経験をどんどん積ませたいと考えているので、皆さんぜひ応援してくださいね!

 

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