Yurie Sakamoto
曲やパートによって様々に変化するダンサーの<表情>。でもいざ自分がステージにあがるとつい顔がこわばったり、いつも同じような表情になってしまいがち…。今回は時に切なく、時にクールに、時に親しみやすい笑顔で!いつもナチュラルな表情が素敵なYurie Sakamoto(ユリエ サカモト)に、オン&オフステージで心がけていることを教えていただきました。

@kumiko_yamada_photography
●大自然のなかで、思いきり深呼吸するように♪
―踊っている時、
私が実践しているのが
鼻から大きく息を吸うこと。
胸いっぱいに息を吸った後、
ゆっくり吐きながら
上に挙げた手をおろしてみたり、
目を閉じてゆったりシミーしたり、
柔らかくアクセントをつけてみたり…
すると全身で音楽を感じることができて、本当に気持ちがいいんです!
―この呼吸は、生徒にも指導しています。
ステージで緊張や不安があると
感情をそのまま外に出すのは難しいし、無理に笑おうとしてもこわばって貼りついたような笑顔になってしまいますよね。
そんな時こそ、呼吸が大事!
大きくゆったり呼吸すると、気持ち的にもリラックスできます。
また鼻呼吸=口を閉じているから、
肋骨が膨らむくらい胸にたっぷり空気を吸い込むと口角がフッとあがります。皆さんまるで幸せを噛みしめているような、すごく優しい表情になるんですよ。
●大事なのはメリハリ!音楽に合わせて気持ちを切替えて
―自分らしいと思う表情は
<ビックスマイル>!
スタジオで1人で自主練しているときも、いろいろな方角に観客がいることを想定して「まんべんなくお客さまを見る」よう踊っているとつい笑顔になってしまうほど。本番の後は「笑ってばっかりだったな」と反省したこともありました。

―ただ、間近で踊るレストランショーなら「笑いすぎ」もアリですが、観客との間に少し距離ができるステージでは、ずっと外側=お客さまに向けた笑顔だと表現が単調になってしまいますよね。
心がけているのは
<イン/アウト>の切り替え。
とくに私はお客さまの顔が見えると楽しくなってつい笑いすぎてしまうので、あえて気持ちを自分の内側に向けて「お客さまを意識せず」踊る時間を作るようにしています。

@Munehide Ida
―メジャンセ、ドラムソロ、バラディ…ベリーダンスの音楽は多様で、それぞれ一曲のなかにも様々な展開があります。基本的には音楽を聴いたイメージのままに踊りますが、
音数の少ない静かなパートでは、
あえてお客様を見ずに自分に向けて踊ることでその後の明るいパートとの対比が生まれます。
―誰かを想ってのロマンチックソングやクラシカルソングの場合、「悲しいな」と思うパートではもちろん笑いません。
またメロディーも切ないものが多いので、自然と自分の内側に入って踊る時間が長くなります。そんな時は逆に、自分のなかで感じた<切なさ>を「お客さままで届け!」と気持ちを込めてみたりすると、表情も外向きに変化し、メリハリが生まれるように思います。
●歌詞と曲のイメージが違う!?エジプトのクラシカルソング
ーアラビア語の歌詞が入った曲のなかには、音楽から受けるイメージと歌詞の内容が異なることがしばしばあります。レッスンで扱う曲やショーで踊る曲は翻訳をお願いして、必ずパート毎に歌詞の内容を確認しています。
ただ、いろいろな曲の
歌詞を読みこんでみると、
別れを歌った曲でも
「100%悲しいことはない」
ということも分かってきました。
たとえば
『Hawel Teftekirny』という
エジプトのクラシカルソングでは、
「彼はいなくなってしまった」
けれど
「一緒に歩いた道を通る時」
という歌詞のところでは、
彼と過ごした記憶を思い出してか、リズムやメロディも明るく変化します。
もちろん
そんなパートを踊るときは、
柔らかく幸せな<笑顔>で踊りたいですよね。
―今後挑戦したいのは、
シャービー×演技がかった大げさなくらいの表情!
時々生徒さんでも
「この人は女優だな!」と思うくらい、
表情豊かな人っていますよね。
ナチュラルとは
方向性が真逆ですが(笑)
表情のバリエーションをつけて、
もっともっと
お客様を楽しませられるようになりたいです!













