Article par Farida Fahmy©2009
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Original title: Excerpt from ‘The Daughter of Egypt’ by Marjorie Franken
マフムード・レダの“動き”の概念
マフムード・レダの振付は、エジプト人に空間利用の新しい概念をもたらしました…彼は舞台の視点と寸法(次元)を熟知していました。 振り付けの中で強調と並置(並列)を利用することで、彼は呼び起こしたいさまざまな雰囲気を高めることができました。 (ファフミー 1987:28)
彼が最も革新的だったのは、エジプトの演劇の伝統に「物語的なダンス」を加えた点でした。つまりは、彼は古い物語や踊りのテーマを翻案しました。これらの作品では、彼は伝統的なエジプトのダンスと調和する新しい動きを自由に創作することができました。「Arayis al–Mulid」(祭りの花嫁)ダンスは、その良い例です。ここでの動きは、西洋のパフォーマンス空間のあらゆるレベルと深さを利用しています。また、伝統的なものに沿って、男性は男性の動きに特化した踊りの練習を行い、女性も同様に行いました。 これらの違いの目的は、エジプトの女性用と男性用に分けられた踊りによく見られる伝統的な違いを維持(保存)することでした。
女性向けのエクササイズには、エジプトの多様な(女性の)ダンススタイルに見られるヒップや腰の動きが含まれていました。 男性のウォームアップは太ももと胴体の柔軟性に重点が置かれていました。 彼らの練習には、膝の曲げやターンの実行、さらには先住民族ダンスの特定の動きやステップが含まれていました。 (ファフミー 1987: 25)。
この基礎により、特定の身体部分と動きの関与の連続性を利用して、レダの振り付けが地元のオーディエンスに“エジプト人”として認識されるようになりました。
マフムードの目標は、地元のシーン(環境)から舞台にダンスをもっていくことではなく、新しい劇場のダンス形式を作成することでした。彼の作品は決して直接のコピーや正確な再構成ではありませんでした。
それらはエジプト人の動きの特質についての彼自身のビジョンを表現することでした。彼の振り付けは、今日に至るまで、彼の故郷の男性と女性の姿勢、動作、しぐさの重要な要素の個人的な解釈であり続けています。 (ファフミー 1987:24)
初期のダンスでは、カイロ旧市街と近隣の村のおなじみの人物は、同様におなじみのキャラクターを持った人々でした。たとえば、警察官、甘草売りとそのお客さん、村長と農民の娘たちなどで、子どもの頃の思い出のようなもので、古いけど愛されている曲みたいなものです。レダ舞踊団の最初の公演は「人生の断片」のようでした。 それは観客が懐かしく心地よく感じられるシーンでした。 上で述べたムリッドの踊りの場面には、カイロの毎年恒例の「聖人の日」の祭りに特有のランタンと砂糖人形の菓子が含まれていました。 他の踊りは民話に基づいて登場人物を加えたものでした。
1965 年、マフムードはさまざまな州から素材を見つけるための現地調査を開始しました。 その結果、シナイ半島のアル・ダヒヤ、アシュートのアル・カフ(手拍子踊り)、アスワンのヌビアンダンスなど、地元の伝統からいくつかの踊りが発展しました。 エジプトのすべての地域に特徴的なダンス スタイルがあるわけではありません。
ソハグ スティック ダンスがあり、これがアル・アサヤと呼ばれるより大規模なダンスとなり、最終的には女性ダンサーも参加するようになったものの原点(コア)となっています。 アル・アサヤは、長さ 4 フィートの棒を使用する上エジプトの武術形式に基づいています。
このダンスでは、各ダンサーがスティックの操作で独自の個性とスタイルを表現します。 マフムードのバージョンでは、参加者の様式化されたやり方と、このスタイルのダンスに特有の動きや姿勢が保たれていました。 スティックはダンス全体を通して、架空の相手との対決を描写する動きで使用されます。 攻撃動作には、円を描くような揺れやスイングのほか、スティックをさまざまな角度で直接突き刺すものも含まれています。。。このダンスの一部では、さまざまなホップ、スキップ、ジャンプが導入されました。突然方向転換したりジャンプしたりして、方向やレベルが変更されました。 ドラムの強く強調されたテンポに反応して、動きは遅くなったり、勢いが増したりしました。(ファフミー 1997 : 49、53)。
振り付けと同じように衣装にも細心の注意が払われ、重要な役割を果たしました。衣装と色彩は本物そのもの(正真正銘)でしたが、創作の目的で必要に応じて変更されました。衣装、履物、帽子、髪、ターバンなどは歴史的に正しくなければなりませんが、ダンサーが動きやすい必要がありました。伝統的に重ね着する女性の衣装は、重ね着する必要がありました。 衣装の真正性を示すもう 1 つの例として、上エジプト様式を代表するターバンは、ダンサーが頭にかぶるたびに丹念に巻かれていました。
<この記事について>
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<翻訳>
Farida Fahmyの許可を得て、Izumi (https://japanbellydance.com/dancer/izumi/)が翻訳
(Translated by Izumi with permission from Farida Fahmy)
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