きょんみ
とにかくコンペに「強い」韓国のベリーダンサーたち! 後編では関西コンペ×オリエンタルプロフェッショナルソロ部門1~3位のダンサーたちの練習方法をご紹介。また韓国はじめ各国のダンサーとの交流も深いきょんみ(きょんみ)から、日本人ダンサーが世界的にも高く評価されている部分も教えていただきました!
●1日2~3時間は当たり前!コンペ勝利者たちの練習方法
―2024年の関西コンペ×オリエンタルプロフェッショナルソロ部門の1~3位は10代20代の韓国人ダンサーでした。彼女たちに練習方法をインタビューしてみたので、少しご紹介しますね。
【優勝:キム・スミン(@__kimsumin__)】
―練習は自分のコンディションに合わせて1日2~3時間。好きなジャンルに偏ってしまわないよう、月曜日は即興、火曜日はサイディ、水曜日はバラディ…と毎日テーマを変えて練習しています。
今はベリーダンス以外にもアルバイトを掛け持ちしているので、練習時間を増やすのが難しい部分もあります。必ず練習ノートをつけるようにしたら、自分の不足している点がよく分かり、効率的に練習できるようになりました!
【2位:ハン・ボア(@boa_bellydancer)】
―幼い頃から多くのダンスに触れてきましたが、一番好きなのはやはりベリーダンス。音楽が特に好きで実はK-POPの曲にはあまり詳しくありません(笑)。
練習は毎日2時間半ほど、ウォーミングアップとしてストレッチとテクニックの練習をした後、1時間は即興練習、もう1時間はパフォーマンスや大会用の作品を練習します。コンディションが悪く踊りに集中できない日は、これまでに学んだマスターティーチャーの作品を踊りながら学びの時間としています。
【3位:チェリ・ホワン(@h._.cherry)】
―子供の頃からバレエ、韓国舞踊、現代舞踊を習い、ベリーダンスに専念してから18年。現在はベリーダンス講師を職業としています。
韓国でにおけるベリーダンスはステージでの披露が中心。大会終了後に参加者たちが楽しむパーティーはありますが、中東のナイトクラブや日本のレストランショーのような、一般の方が食事をしながらベリーダンスを楽しむ場はありません。
練習する際はテクニックの反復練習を大切にしながら、合わせて自分が<舞台でどう見えるか>を常に想像しながら振付を構成するよう心がけています。
●表現力、経験の深さ、気遣い…日本人ダンサーならではの強みも!
―自分の魅せ方やテクニックに長けている韓国のダンサーは、短い時間で自分を出し切って勝負するコンペではたしかに強いです。でも私は、日本人ダンサーにもまた別の素晴らしいところがたくさんあると感じています。
2024年の関西コンペで
審査員を務めた
アイーダ・ボゴモロヴァ
(@aida_bogomolova)は
「日本人の表現力は素晴らしい!!」
ととても褒めていました。
また12年間
日本のダンサーを見続け
コンペ審査員も長く務める
韓国のジニ(@jinheee_kim)は
「日本のダンサーだけが持つ特別な表現力にいつも感動している」と。
ジニからすると、
何かの枠に囚われることなく、
自分が踊りたい踊りを自由に表現する日本のダンサーからは<幸福>や<人生の多様性>を強く感じるそうです。
日本では、
仕事やご家庭と両立しながらコンペに挑戦する方や<本気の趣味>として取り組むエルダー層の方もたくさんいらっしゃいますよね。そんな皆さんの踊りに対する気持ちや豊かな人生経験が、審査員たちにもストレートに伝わっているようです♪
また世界で活躍するダンサーたちが口を揃えて絶賛するのが、日本人の礼儀正しさ。
私たちはワークショップの最中、講師がデモンストレーションをはじめると前にいる人たちが後ろの人たちが見えるよう自然と座ったりしますよね。実はこれも「Only in Japan!」だそう。こうした細やかな配慮や気配りも、日本のダンサーたちの素晴らしいところだと思います。
―今後は過去の関西コンペ優勝者たちによるショーやワークショップを企画中です。そして幅広い年代&目的のダンサーさんが輝ける場を提供していきたい!
「開催して終わり」ではなく、その後の活躍も合わせてサポートしていくことで、「私も頑張ろう」「次回は挑戦してみよう」という方々の後押しができたらと嬉しいですね。